これ欲しい?
どうぞー
ありがとう〜
いーえー
これ、ニコひとりで言います。
旬のぶんも。
旬はにやにやしてる。
心の中では返事してるけど、口からことばがうまく出てこない時、サラッとニコが流してくれて、
心地好さそう。
おにいちゃーん、
これ食べてー
おいしい?
おいしい!
ありがとう〜
いーえ〜
良かったね〜!
でも、このやりとり(?)聞くと、
いつも私は吉本新喜劇の桑原さん‥だっけな。
おじゃまします
どちらさまですか?
ありがとう
の流れを思い出す。
ニコできる前、
旬の妹か弟は、旬のことどう思うんやろ?どうやって関わるんやろ?と、
ちらっと考えてて、
だいたいそういう家庭のお子さんは自然と受け入れて育っていくよ、
と、お医者さんらは言われてて、
その自然とっていうのが想像つかなくて、色々分かってくるまでの間、どんな感じやろ??と思ったんやけれど、
ああ〜〜こうゆうことかぁ〜〜と最近納得してます。
旬のリアクションが薄い時、私は、
より大きい声で、答えるまで聞こうとしたり、返事を待ったり、顔を覗き込んだりして、旬の反応を期待してしまうけど、
ニコはそうじゃない。
反応がある時ない時関係なく、旬にちょっと強引気味(?)に、でも2人にとってはすごく自然に関わってる。
リアクションを期待してない訳でも無くて、良い感じになんとなく一緒に遊んでる。
夕飯作ってて2人に背中向けてるとき、
旬が突然泣いた時、
私は、何で泣いてんの?
どっか痛い?しんどい?なんかうまいことでけへんかった?て理由を聞いてしまうけど、
ニコはまずティッシュ持ってきて、涙拭いてあげて、にいちゃん泣いてる〜〜どうしたのー?痛かった〜〜?ごめんねー?て言って、
その後続けて、笑わせようと、
プラレールの8の字レールをフラフープみたいにしてお尻振って踊ってみたり、
いないいないばあしてみたり、
ままごとしてみたり、
問い詰めずに笑わす方をがんばる。
気がつくと旬も笑ってるし、すごいなぁ〜〜と思う。
こうゆうの、自然と一緒にいてこそ身につくものやと思う。
きっと将来ニコが誰か障害や病気を抱えた人と出会った時にも自然に関われそう、
私みたいに関わらずに育ってきてしまった者とは根本的にちがうふわっとした優しさみたいな、
なんていうのかうまく言葉が出てこないけど、とってもいいもの、が育ってると思う。
回転具合まで同じで寝てるやん。
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